ネットいじめとは
ネットいじめとは、携帯電話やコンピュータ、タブレットなどのデジタルデバイスを用いて他の人を悩ませたり、辱めたり、脅したり、怖がらせたりする形態のいじめのことを指します。ネットいじめは今日の社会において問題性が高まってきています。特に、若者たちの間でそういえます。ネットいじめは、人々がコンテンツの閲覧や共有をすることができるSMS、テキストメッセ―ジ、ソーシャルメディア、オンラインゲーム、フォーラム、その他のアプリで生じる可能性があります。ネットいじめには、他の人に対する否定的/有害な/間違った/いじわるなコンテンツを送信/投稿/共有することが含まれます。
ネットいじめの類型
誹謗中傷の書き込み
悪意があり、侮辱的なコンテンツを繰り返し送信することはサイバーストーキングとも呼ばれています。おどしや失礼なメッセージを繰り返すことが含まれます。
サイバー暴力
メッセージ/メール/チャット上でのオンラインファイトまたは議論のことを指します。厳しい言葉や画像を伴うオンライン公開いじめとして呼ぶこともできます。
SNSでの仲間外れ
1人を仲間はずれにしてオンラインサイトやチャットから締め出すことを指します。グループはそこで仲間外れにされた人について失礼/いじわるなコメントをします。
個人情報を無断で掲載
暴露とは、画像や動画などを含む特定の人物に関する個人情報を共有するネットいじめになります。
「なりすまし」をする
ネットいじめでは、偽のIDが作成され、匿名で個人にいやがらせをします。または、別の人になりすまして被害者にひどいメッセージを送信する場合もあります。
ネットいじめの現状
ネットいじめのビッグデータ
世界中に広がっているネットいじめ
イプソスによると、ネットいじめに対する世界の認識度は75%であるとのことです。これはつまり、25%の人はネットいじめについて聞いたことがないことを意味します。また、データは国によって異なりますが、世界の1/5の親が自身の子供がネットいじめを経験したことがあると述べているとのことです。
子供に対するネットいじめの影響
ネットいじめが持つ子供への影響について理解を深めたい場合は、Ditch the Labelによる以下の調査結果をご確認ください。
ネットいじめに対する反応
若者は、現在独自の方法でネットいじめに対応しています。以下に、若者がネットいじめにどのように対応しているのか、またネットいじめに対処する親や他のグループについてどのように考えているのかに関する調査結果を示します。
ソーシャルメディアでのネットいじめ
ソーシャルメディアは最もよく使われているプラットフォームですので、そこでのネットいじめはいつ、誰にでも起こりえます。Ditch the Labelの調査結果では、以下のソーシャルメディアプラットフォームでは若者がネットいじめを受けやすいことが示されています。
ソーシャルメディアからのネットいじめ防止
上述したように、ネットいじめにはソーシャルメディアプラットフォームが関与することが多いです。そのため、ソーシャルメディアからは、安全に関する助言や親子向けの通報窓口を提供するためのサポートやセーフティーサイトが設けられています。
若者と親向けのいじめ防止および通報に関するヒント
投稿のルール、安全なブログ投稿、通報ガイドライン
Instagramにおける親へのヒントと通報ガイダンス
YouTube
コモンセンスルール、YouTubeのツール&リソース、通報ガイダンス
Snapchat
Snapchatに関するヒント&コツ、FAQ
しかし、それだけでは十分ではない
ほとんどのアプリやソーシャルネットワークサイトでは、いじめや迷惑行為は禁止であると記載されています。しかし、その多くの場合において、彼らはヒントや通報ガイドを提供するだけで、実際にネットいじめを通報したほとんどの人が何のアクションも取られなかったと答えています。
ソーシャルネットワークはネットいじめを防ぐのに十分でしょうか?
ネットいじめを対抗するソフト-FamiSafe
FamiSafeは、ネットいじめの脅威に対応するハイテクソリューションです。
携帯の使い過ぎとソーシャルメディアにおけるネットいじめ
携帯のヘビーユーザーは、携帯の使い方を誤っている可能性が高いです。つまり、ネットいじめをする側かされる側のどちらかになる可能性が高いのです。
アプリの使用&ブロッカーとアクティビティレポート
親御さんは、スクリーンタイムを制限したり、有害なアプリをブロックすることで過度な携帯の使用を監視し、コントロールすることができます。また、日々のアクティビティレポートを受け取り、お子様に対して後手に回ることがないようになります。
自殺の呼びかけ、オンラインセクシャルグルーミング、ソーシャルメディアいじめ
オンラインプレデターやインターネットトロールによって多くの若者がいやがらせやサイバーストーキングを受けています。
卑猥コンテンツ検知 とユニークアラートワード設定
ネットいじめが発生すると、親御さんはお子様のSMS、WhatsApp、Facebook、Messenger、Messenger Lite、Instagram、Twitter、YouTube、KiK、Gmailから警告サインを受け取ることができます。危険な若者のスラングなどに対して特別なアラートワードリストを作成して警告を受けることもできます。つまり、ネットいじめを一度に撲滅することができるのです。
合意のないヌード写真の共有、セクスティング、オンライン性的暴力、リベンジポルノ、チャイルドポルノ
多くの若い女性が彼氏にヌード写真を共有しますが、それらがソーシャルメディアやウェブサイトで共有されていることを知りません。
怪しい画像検出
あやしい写真検知は、お子様のプライバシーとセーフティを保護します。携帯のアルバムにポルノ写真が検出されると、親御さんに通知がいき、事態の悪化を防ぐことができます。
FamiSafeは、常に何百万もの家族を保護し、危険を見つけ、それらを撲滅し続けています。
子どものネットいじめは、巨大すぎて大人には想像すらできない。
ネットいじめの事例
中学校の事例
あるサイトに作られたインターネット掲示板に、特定の生徒を誹謗・中傷する内容が書き込まれた。その後、書き込み内容が徐々にエスカレートするとともに被害生徒数も拡大していった。被害生徒の中には、事実無根の内容にショックを受け、書き込みをした人物が特定できないことも重なり、疑心暗鬼になって友人に心を開けなくなる生徒も現れた。
掲示板・ブログ・プロフへの誹謗・中傷の書き込み
小学校の事例
インターネット掲示板に、小学6年のA子を装って、氏名・電話番号を記載した上で、出会い系サイトに書き込んだかのような内容の書き込みがなされた。A子の保護者は、警察に相談し、加害者の調査と書き込みの削除について協力を要請した。加害者を特定することはできず、A子及びその保護者の不安感を完全に取り除くには至っていない。
掲示板・ブログ・プロフへ無断で個人情報を掲載
中学校の事例
学校の公式ホームページに似せた偽りのホームページが公開され、その中で、生徒や教師の実名、誹謗・中傷、教師が買い物をしている姿などを盗撮した写真が掲載された。ある保護者からこのホームページの存在について学校に問い合わせがあったことで、学校は本事案を把握した。学校は、地域の青少年センターと相談し、ホームページの管理者に対して削除依頼を行った。その結果、当該ホームページは閉鎖されたが、その日のうちに、ほぼ同じ内容のホームページが公開された。加害者については、最後まで特定できなかった。
特定の子どもになりすましてネット上で活動を行う
高等学校の事例
高校1年のA男は、「死ね」「殺す」「チビ」「デブ」「ジュースおごってくれ」「今日も部活さぼるのか」などのメールを再三にわたって送信され、誹謗・中傷を受けた。 A男の様子がおかしく体調も優れないことを疑問に感じた保護者がA男の携帯電話のメールを確認したところ、誹謗・中傷のメールが多数送られているのを確認し、学校に訴えた。
メールで断続的に特定の子どもに対して誹謗・中傷を行う
ネットいじめを防げ!
1. いじめに関する相談窓口
ネットいじめに関するプロフェッショナルなチャリティや組織があり、それらのサイトでは多くの情報や助言、いじめ防止トレーニングが提供されています。
チャイルドライン
民間団体による「チャイルドライン(18才までの子どもがかける電話です)」で相談を受付けています。
全国児童相談所一覧
全国の児童相談所では、子どもに関する各種相談を受付けており、いじめに関する相談も受付けています。いじめについてのご相談がある場合には、お近くの児童相談所までご相談してください。
24時間子供SOSダイヤル(0120-0-78310)
いじめやその他の子供のSOS全般に悩む子供や保護者等が、いつでも相談機関に相談できるよう、都道府県及び指定都市教育委員会が夜間・休日を含めて24時間対応可能な相談体制を整備。
都道府県警察の少年相談窓口
各都道府県警察では、お子さんのことで悩みを抱えているご家族やいじめ、犯罪等の被害に遭い、悩んでいる子ども自身のために、少年相談窓口を開設しています。遠慮なく相談して下さい。
子どもの人権110番
いじめ、虐待など、子どもの人権問題に関する専用相談電話です。子どもの保護者など大人が利用することもできます。(全国共通フリーダイヤル 0120-007-110)
インターネット人権相談受付窓口
パソコンや携帯電話からインターネットを利用して、いつでもアクセスでき、相談を行うことができます。(24時間受付)
2. 子どもや保護者ができるネットいじめ対策
お子様がネットいじめを受けられた方へ
- 理解し、支えてあげてください
- ネットいじめの詳細について理解してください
- オンラインセーフティに関して意義のある会話をしてください
- ペアレンタルコントロールアプリを使用してお子様のソーシャルメディアアクティビティを管理してください
子供の頃、いじめられて育った人間は、大人になると三つの傾向になりがちです:
1. 精神病に発展するリスクの高い。
2. いじめ後遺症で苦しむ。
3. タバコを吸う、友達が少ない。
お子様がネットいじめをしている方へ
- 事実を集め、なぜそのようなことをしているのかを理解してください
- 状況に真剣に向き合い、他の人に責任を押し付けないでください
- オンラインで他の人をいじめることは許されないことであると伝えてください
- 手本となり、正しい行動ができるよう励ましてください
- 歪んだ「仲間意識」を確認するため。
- ネットに匿名で投稿することは無責任だと思う。
- 人をいじめて楽しい。
- 自分が組織の中心になりたい、自分にとって目障りな者は排除したい、人を服従させたい。
ネットいじめを受けているお子様へ
- ネットいじめ者から送られてくるメッセージに反応しないでください
- いじめの証拠を残してください
- すぐに大人に知らせてください
- 地元の警察に連絡することを考慮してください
いじめを周りでみているお子様へ
- ネットいじめを指示したり、ゴシップのネタにしたりしないでください
- 危険な状況に身を置かないでください
- 学校に報告してください
- 被害者の方に励ましの言葉を送りましょう
多くの人が気づくからこそ、誰も行動を起こさない――「傍観者効果」と呼ばれる現象です。ある事件に対して、自分以外に傍観者がいる時に率先して行動を起こさない心理である。傍観者が多いほど、その効果は高い。
先生や学校のスタッフの方へ
- デジタルシティズンシップについて教えてください
- 子供が声をあげられるようにサポートしてください
- すぐに親御さんにコンタクトしてください
- 報告の経路と責任について理解してください